なってない要人警護
最近皇室一族の車列での警護で運転手を含めた誰もシートベルトを
していないのを、『それで良いのか?』とネットで話題になっています。
規定によれば要人車両の前後に警衛車両がつく場合にはシートベルト
を装着する必要がないとあります。
では外国の例はどうでしょう。
一番目にレーガン大統領狙撃事件の時には負傷した大統領
をとっとと大統領専用車に押し込みアッという間に
猛スピードでズラかってしまいました。
次の攻撃を受けないように「逃げるが勝ち」ということでしょう。
2番目にはダイアナ妃がパパラッチの追走から逃げ切る為に
ベンツS600で爆走した時です。
不幸にも運転手とダイアナ妃、その彼の3人は事故死してしまいましたが
助手席に乗るガードマンだけは無傷で生き残りました。
理由は彼だけがシートベルトを装着し、なおかつ事故時にシートベルト
をはずせなくなる事を回避する為に常に両手をシートベルトのバックル
に添えていたというのです。
プロフェッショナルですね!
しかるに日本の警護はどうでしょう。
運転席も助手席もいつでも飛び出せるようにシートベルトを
しないというのです。
やはり弥生時代以来の集団稲作国家では欧米のような
狩猟民族とは違い「危機管理」についてノーテンキなもの。
ノンキに田んぼを耕していれば安全だという気質が抜けません。
去年の津波や原発事故ではその危機管理の甘さが露呈して
大損害へとつながっています。
警察も全く同じ。
要人に対するゲリラなら当たり前に装備している自動小銃や
ロケット砲など存在しないことを前提に警護しているのでしょう。
警察官の拳銃だけで誰をどう守るというのでしょうか。
理想はこうでしょう。
例え天皇でも国民に模範を示す為にシートベルトを装着し、
運転手は何かが起きた場合に決して負傷することなく
猛スピードで現場を離脱できるようドライビングテクニックを
磨き、助手席の警護官はシートベルトを装着し
当然両手はいつでもバックルをはずせるように添える。
警察関係者がこのブログに目を通すことがあるのなら、
そのカラッポの脳ミソを切り替えて真剣に要人警護のキモを
実現して欲しいものです。