スマップの中国公演は実はガラガラであった

『スマップの中国公演は国賓並みの待遇を受け大盛況のうちに終了した』

日本の各メディアは上記のようなステレオタイプの報道をくり返し流し、
おそらく日本人のほとんどが鵜呑みにしたのでは。


しかし実際のところは7万人収容のスタジアムには2万人程の観客しか入っていない。
しかもアリーナ席にいるのは日本からのツアーのスマップファンクラブの会員。
スタジアムの大半は空席で普通はこの状態を「閑古鳥が鳴いている」というのでは(笑)


事実とはかけ離れた報道は日本のメディアの得意とするところで
あるが、それでは何故そんなことになってしまうのであろう。

行きつくところは日本人の心の奥底にしみついた『事無かれ主義』であろう。

ジャニーズ事務所という今や芸能界の強大な勢力に気を使い、今後の仕事上での
ジャニーズ事務所からの理不尽なボイコットを恐れてのこと。


「触らぬ神に祟り無し」「長いモノには巻かれろ」「君子危うきに近よらず」
「雉も鳴かずば撃たれまい」

日本にはこのような情けない諺が何と多いことか。


ジャニーズといえば社長のジャニー喜多川氏による所属タレントデビュー時に
からんだ性的暴行が余りにも有名である。
数々の元ジャニーズメンバーによる暴露本その他で明らかなように
ジャニーズジュニアの合宿所に深夜忍び込むジャニー氏により
デビューを餌に同性への性的暴行をくり返すという何とも
おぞましい行為である。そしてこのおぞましい行為を受け入れなければ
デビューはできない。

「スマップ」も「嵐」も同様の被害者であることは疑うべくもなく、
何も知らないファン達はノーテンキなものだ。

どこの国でも権力を持ったモノに対しては口を閉ざすということは
よくあることではあるが、近年の日本は他の先進国に比べても
明らかに情けない状況である。


今一度エイブラハム・リンカーンの言葉を思い出したい。
『抗議すべき時に沈黙するのは卑怯者である』