日本のメディアの質に失望

ガソリンを始めとする石油製品が急速に値を上げています。

メディアの報道では原因はニューヨーク市場の原油価格の
高騰にあると伝えています。


しかしそこにはもう一つの大事な要因であり原油価格の高騰
よりも大きな原因となっている円安の進行が伝えられていません。


日本では自国通貨の価値が高いと世界から認められた円高は悪であり、
逆に円安が善であるとの間違った認識が広く定着しています。

その為に現在の円安基調を批判するような報道が
自主規制されているのです。


何とも愚かな国ではありませんか。

確かに自動車産業や電機メーカーの業界は他国の競争相手のような
海外シフトが進んでおらず、円高は損失を増やします。

しかし資源や食糧その他の多くを輸入しているこの国では円高こそ
歓迎すべき事態なのです。


メディアは誰でもが解っていながら国民の顔色を窺って
自主規制をする。

どこの国でも政治が不充分なのは当たり前ですが、メディアの自主規制が
これ程働き国の行く末を誤らせているのは日本くらいでしょう。

メディアの質はそのまま国民レベルの質と一致します。

実に残念です。