ZEEKは邪悪な警察の取締りと闘っています(12)

その日の「湾岸キャノンボール」は不気味でした。


いつものように数台のスタッフと幕張のバイパスの
ファミレス街に着くと、その地帯は何と真っ暗。

まるでゴーストタウンのようです。
『おいおい、どうしちゃったんだ!』とばかりに閉店中のファミレスに
尋ねてみたところ、『今夜は特に狂暴な暴走族が大集会を開くので、
店を閉めたほうが良い』と警察に言われて閉店にしたと言う。


そこまでやるか千葉県警

よーく見れば暗闇のそこら中に大量の警察官が隠れ潜んでいるではないですか。
そして平気な顔して嘘までついてまで私達の集合・スタート場所である
ロイホ幕張店はおろか周辺のガスト幕張店、デニーズ幕張店まで
閉店させるとは!?


これって明らかに警察による刑法246条の威力業務妨害だろ!


なんでも有りの千葉県警です。


読売新聞を使った仕込み記事が何の効果も無かったので、今度はこんな手で。
困った私達は臨時集合場所として近所のコンビニを利用して態勢を整えました。

そこにも産経新聞千葉日報などの御用新聞が取材をかけて来ます。

今夜は警察の圧制に彼らも勢いづいて嬉しそうです(笑)

そして出発時刻のAM3:00がやって来ました。

私達ジークの湾岸キャノンボール主催者がいつものロイホ幕張店に戻ると
そこには満面の笑みの走り屋が数百人、閉店で中に入れない
敷地を取り囲んで待っていてくれました。


『これから本日の湾岸キャノンボールはスタートします。』といつも通りに
高らかにハンドスピーカーで宣言して、シタタカな湾岸キャノンボール
数百台はいつものようにスタートをきりました。


その場にいあわせたすでにおなじみの千葉県警交通指導課の
宇野沢管理官の顔に失意の色が現れたことを私は見逃しませんでした。
私達、「知恵と勇気?」のキャノンボーラーに敗北感を感じたのでしょう。


結局は警察がいくらメンツを気にしてあらゆるキタナイ手を使って
キャノンボールを妨害しようとしても、付け込むスキの無い
合法キャノンボールと表する走行会には手も足も出ない。

「ザマー見ろ」これが私達走り屋の正直な結論です。

数百のチューンドカーを湾岸高速入り口まで見送る警察官の総数
およそ何と500名余り。


信じられないような数の警察官がユラユラと揺らすポケットランプの中を
先頭で走る私のZEEK3.0i(80スープラTD-06ツイン)はまるで雲の上を行くラッキードラゴンのような
気分で横浜・大黒パーキングへと向かいます。


P.S
これでヤレヤレと思ったら10年早かった。
今度は大黒パーキングで旧敵・神奈川県警からのイヤガラセが待っていました。